【調査記録】3月某日 大阪市内・浮気調査
- japan97
- 4月16日
- 読了時間: 2分
依頼者は30代女性。「夫の帰宅時間が不自然に遅い」との相談。
よくある内容だけど、“よくある”ほど外れることも多い。思い込みで動くと失敗する。
19:10対象者、勤務先から退出。スーツ姿、手ぶら。残業帰りにしては軽い。
駅には向かわず、コンビニへ。缶コーヒーとガムを購入。この時点で“帰宅ルートではない”と判断。
19:32対象者、繁華街方面へ徒歩移動。歩き方が少し早い。迷いがない。誰かと会う動きに見える。
こちらは距離を保ちつつ尾行。この時間帯は人通りが多く、逆に紛れやすい。
19:47雑居ビルに入る。看板なし。テナント情報も古いまま。こういう場所は当たりが多い。
5分後、別の女性が同じビルへ。目線が合わないよう、反対側の歩道へ移動。
20:05対象者と女性、同時にビルから出る。時間差なし。偶然ではない。
年齢は20代後半くらい。距離感が近い。初対面ではない。
20:12 2人で居酒屋へ入店。カウンターではなく奥のテーブル席。
店の外からは会話は聞こえない。こういう時間が一番長い。
調査は“待つ仕事”だとよく言われるけど、正確には「何も起きない時間に耐える仕事」。
22:03退店。女性の方が自然に腕を組む。
対象者、拒否せず。この時点で関係性はほぼ確定。
22:18ホテル街方向へ移動。ここから先は決定的証拠の確保が目的になる。
焦ると見失う。見失うと、それまでの2時間が無駄になる。
22:26ラブホテル入館確認。入館時刻・外観・対象者の顔、すべて記録。
ここで本日の調査はほぼ終了。
正直に言えば、こういう案件は珍しくない。むしろ日常的だ。
ドラマみたいな逆転もなければ、名推理もない。
ただ、「事実」を積み重ねるだけ。
報告書は次の日に作成。依頼者がこれを見てどう判断するかは、こちらの仕事ではない。
探偵の仕事は、真実を“見せるところまで”。
その先は、いつも他人の人生だ。

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